Working Together?アートとコミュニティの落とし穴 2016.06.11.sat

Working Together?アートとコミュニティの落とし穴 2016.06.11.sat

Working Together?アートとコミュニティの落とし穴
ソーシャル・アート: お互いの足を踏みながら一緒に踊ってみる
2016.6.11(土)19:00-21:00
(開場18:45)
参加費:1000円(ワンドリンク付き)
*ブラジル炭火焼肉400円~など軽食の販売もあり
*終了後、ディープヨコハマ若葉町ツアーの開催も可(参加費500円)
場所: Art Lab Ova横浜パラダイス会館
231-0056 横浜市中区若葉町3-51-3 シネマ・ジャック&ベティ1F‐101
http://www.jackandbetty.net/access.html
交通:京浜急行「黄金町」駅、横浜市営地下鉄「阪東橋」駅徒歩5分
ゲスト:いちむらみさこ(ノラ、エノアール)、蔭山ヅル+スズキクリ(Art Lab Ova)、安岐理加(てしまのまど) モデレーター:太田エマ 主催:上記の参加者による共同企画

コ ミュニティに根を付けるプロジェクトや社会問題を扱うアート企画が徐々に増えている中で、協力し合い、共同制作、コラボレーションがアート・プロセスの中 心となると同時に倫理的ジレンマ・パワー関係などに対する意識もとても重要になってきます。コミュニティと言ってもそれは一つの塊ではないし、さまざまな 異なる立場・意見を持つ個人でできたものなので簡単に「つながる」ことができるわけではありません。ジェントリフィケーション、高齢化、国際化、ジェン ダー/セクシュアリティの多様性、ホームレス生活、貧困問題などの社会状況の背景には差別・排除があり、それぞれの声はどうやって届くかと いう課題もあります。また「エンパワーメント」や問題・存在を可視化するためのアートプロジェクトも同じ落とし穴を直面しています。特定な環境・文脈の中 でいわゆる、ある種の「コミュニティ」と協力しているアーティストはどのようにそれぞれの協力者と関係を構築しているか、協力者が対象化ならないようにど のように努力しているか、また表現・アクション・表象の中でどのような失敗・ジレンマがあったか、どこまで対等でworking togetherができるかという議論が必要です。

2015年11月にマレーシアのクアラルンプール(KL)で「Transactions in the Field」というプロジェクトが開催されました。
25 名くらいのアジアとドイツのアーティストが2週間KLにあるアートコレクティブ「Lost Generation」のスペースで集まり、「パブリック・アート」や「ソーシャリー・エンゲージド・アート」を通して市民参加・政治運動・社会問題の取 り組みの可能性を探ってみました。日本からいちむらみさこ、蔭山ヅル、安岐理加、3人のアーティストが参加されましたが、その経験によってさらにソーシャ ル・アートに関する疑問や気付きが増えてきました。

このディスカッションでは3人の活動のコンテキスト・背景を参照しながら、人々(コ ミュニティ)とアートを作る・プロジェクトを実行するの中でどのような問題が起こっているか、どのようにそれに対応しているか、またジレンマがあってとし てもどれだけアートがこの場で必要とされているか、どのような役割を達しているかという話をしたいと思います。パブリックを実現するためにアーティストは どのようにそれぞれの個人の自己表象を促進しているでしょう。

*安岐理加さんはスカイプで参加する予定ですが、事情によって出演できない場合もございますのでご了承ください。