1月30日(土)”癒し”としての自己表現:アート + ケア

1月30日(土)”癒し”としての自己表現:アート + ケア

1月30日(土)14時~16時
@ゆうゆう善福寺館 参加費:500円
〒167‐0041杉並区善福寺2-26-18 ☎/FAX03-3394-8963
Email: contact@kosaten.org 講 師 : 安彦講平先生

“アート”と言えば、一人で追求する、スキルが高い人しか出来ない表現だと捉えている方も少なくないでしょう。しかし実は、アートはコミュニケーションへの架け橋です。様々なレベルでコミュニケーションを機能させる現象です。アートは、他者との対話のみならず、自分の内側にいる「もう一人の自分」との対話をも可能にします。
今回のイベントでは、アートの力を通した多様な「ケア」を紹介します。困難な現代社会で生きる私たちは、日常生活の中で精神的なプレッシャーを抱え、社会の中で高齢化や認知症の増加といった困難に直面しています。このチャレンジに、アートや創造的な表現を通してどのように取り組むことができるか、どのように日々の生活に新しい光が開けるか、どのように互いを繋げていけるのか、このイベントで参加者の皆さんと考えていきたいと思います。
安彦講平先生は、50年近い年月、精神科病院で〈造形教室〉を開いてこられました。自己表現であるアートが「心の杖、心の鏡」となり、自らの存在を改めて確認し、居場所となっていきます。そこには個人間の壁を越えるコミュニケーションがあります。当日会場では、NHK「福祉ネットワーク」で取り上げられた安彦先生の活動の映像上映と講演、〈造形教室〉メンバーによる作品解説を行ないます。心の刺激、精神病者へのケア、他者・自己との対話としてのアートの力を紹介します。是非ご参加下さい!

私は、自分の力で描いているというよりも、その日、その日の気持ちを、皆さんに受け止めていただいている。そうして描き続けていれば、強い自分になれると思っていた。でも実は自分の弱さの裂け目から、ほとばしる感情を描いたとき、このうえなく、幸せを感じていた。弱さの裂け目から、見えてくる、自分の至らなさが、私に、次に描きたいものを、教えてくれる。
石倉真理

どんなにドロドロの人間関係でも、どんなに不幸でも、どんなにヨゴレになっても、どんなにひとりぼっちになっても、その過中に「潔さ」を見いだして精一杯生きていくことが、真の美しさなのではないでしょうか。なかなかできないことですが、できるだけ心がけてコラージュを作り続けていきたいと思っています。
江中裕子

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