[:ja]『卵料理好きが高じて』
卵料理好きが高じて。
始まりは何だったか、
もう、覚えていない。
昔から半熟の目玉焼きが好きだったのはよく覚えているものの、
無性に卵の半熟に取り憑かれたのは、
いつからだったか。
もちろん、
卵焼きもオムレツもスクランブルエッグも温泉卵も好きだ。
だけど、
あの、半熟の黄身を割った時、
したたり流れるドロドロが溜まらない。
白身と合わせて食べれば、
天国行き、
そしてどんな料理(メシ)にも合う。
ビーフシチュー、
生キャベツ、
春巻き、
ハンバーグ、
ギョーザ…
何にでも合う。
挙げたりない…
しかし最近は、
半熟の目玉焼きでも黄身のドロドロ感が物足りなくなり、
生卵を割ってその中に生キャベツを入れて混ぜ、
そこに色々な料理を入れたりしながら楽しんでいる。
いろんなタレをつけつつ。
何でもかんでもぶっ込んで、
あらゆる味を混ぜ合わせ、
飽くなき飽くなき、
楽しく、辞めることが出来ず、
そして虚しい時間。
意味を求めたら終わりだ。
もっと恥ずかしいこと、
もっと人には言えないこと、
あえて言葉にする必要ないが、
言葉にしなければ、
共有できない。
鳳凰の卵、求めなくても、
今のまま、このまま、
無限の楽しみが広がっている。
カウンター席に腰掛けて、
天井を見上げる。
目を閉じれば、
無限の空が広がっている。
すぐにもあそこに戻っていける。。
卵好きが昂じて、
いつのまにか、
春巻きバリボリ、取り憑かれてる。
(2020.05.06)
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