(日本語) 「終わり〜然るべき場所」


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kosaten magazine 26

「終わり〜然るべき場所」

やった。
ここまではやった。

無駄な努力だった。
成し遂げるつもりだった。
でも、
もう駄目だ。
本当にやりたいこと、
行きたいところに行って、
幸せになりたい。

幸せを掴む握力を、
鍛えることができたのだろうか?
それよりも僕は実績が欲しかった。
そして、
色んな出会いや体験がしたかった。

どうせ苦しむなら、
もっと絵になるような苦しみを味わいたかった。

視力矯正の不具合なんて寂し過ぎる。
余りにも不毛。
泣き叫んだり共感を得る権利さえ与えられていない。

無駄な努力。
世の中にはそんなものもある。

成功者の言葉は信じなくて良い。
無駄な経験もあるんだということを身を持って味わったというのが多少なりとも貴重かもしれないがそんなものは要らない。

俺はもう楽しみたいだけだ。
俺の話を聴いてくれ、
そして楽な道へと導いてくれ、
そう叫びたい、
願いたいだけだ。

また、
あの風景を想い浮かべてしまった。

ハワイのオアフ島、
カイルアの街にあるカイルアビーチ。
ビーチから観える青い景色の向こう、
先の世界。

俺の想像力はそこで終わっている。
想像…しようとは思わない。
例え今まで観た映画の世界を使って
先の世界を想像したとしても、
現実よりは遥かにつまらないだろう。

俺は仮想現実や、
脳の力を、それほど期待していない。

現実に関するどんな議論が繰り広げられたとしても、
俺はその先の世界に実際に足を踏み入れたい。

記憶を植え付けられたら抗えないかもしれない。
けれど俺がカイルアビーチまで行った記憶がリアルかどうか、
議論をしたいとは思わない
(何が現実か、対話をするのは構いませんが…)。

俺はマトリックスの世界に憧れていた。
どこかでサイファーのような気持ちがありながら、
やっぱりネオのように真実を求めてしまうのだろう。
暖かく、柔らかく、安らかな毛布の中で。

結局オレはこんな具合の思考を巡らせて堂々巡りの思考に逃避してしまう。

具体的な手続きが必要だ。
超、具体的な、手続きが。

法律を作成するための具体的な手続きや活動が。

世界中を旅するための飛行機の便のチェックと予約と先立つ準備のアレコレが。

……

このまま遠くへ行けるのだろうか。
だったらこのままここに留まっていたい。

芸術なんて、
アウトプットなんてタネが分かればタカが知れている。

それでも真剣に成果物に向き合うのが批評なのか。

もう分からないんだ。
分かっているが、
分からないんだ。

でも、この先にある。
行きたかった、望んでいた世界は、
きっとこの先にある。

確実にそこに近づいている。
心と身体が、
それを教えてくれている。
(2020.03.01)