No Labels

Towards a World Without Labelling by Others
他人にラベル貼られないような世界へ

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Kosatenでは様々なバックグラウンド、当事者性のある方がいらっしゃいます。日常生活の中で多くの場面では差別、マイクロアグレッションなどいろいろな壁にぶつかったり、ある種の暴力を受けていることがあります。

悪気のない言動が相手を深く傷つけることがあります。同じ相手でも違う人でも、一度されたことが何度も繰り返されれば、暴力を受けた側に大きなダメージがあります。差別は最悪の場合、人の命を奪うものになります。自分は差別をしないという思い込みを捨てて、差別への“反対”ではなく明確な「反差別」のために何ができるのかをみんなで考えたいです。

Kosatenではまだまだこの問題をちゃんと取り組むことが出ていないし、努力しても必ず気になる言動が起こると思いますが、少しずつお互いの当事者性、置かれている事情を意識して自分の発言と行動を考えながらお互いのために立ち上げたいと思っています。

Kosatenだけではなく日々の暮らしの中で下記のことを意識して行動していきたいと思います。みなさんの協力でお互いのため、自分自身のためにより安全にいられる場所を一緒に作っていきたいです。失敗はもちろん起こるのですが、下記のことをリスペクトできない場合はkosatenに来ることも遠慮してもらう場合もあります。

Things we want to respect at kosaten

Don’t Presume Someone’s Identity

*Please do not judge people’s gender, nationality, language on how they look

*Please check people’s pronouns before using(he, she, they, ze etc)

*There is no need to ask “Where are you from?” or say “Your Japanese is good”

Let’s Respect Each Other’s Personal Space

*Please do not make comments about people’s bodies/appearance

*Please do not touch people without consent

*Let’s avoid treating others – especially those with disabilities or with different first languages in a patronizing way

*Some people don’t want to talk – please accept that

*If you are here to promote your religion or business you can go home

kosaten is a place made by everyone

*kosaten is not a charity or support group. It is not a place of one-directional care. We want to create an environment of mutual care and support each other.

*We all have the responsibility to stand up to and resist prejudice, discrimination and oppression. Let’s work together in this endeavour.

kosatenで守ってほしいこと

【相手のアイデンティティを決めつけないように注意しましょう】

*見た目で人のジェンダー、国籍、言語などを判断しないように注意してください。

*お互いの使ってほしい代名詞(彼、彼女、あの人、he, she, they, zeなど)を確認してから使いましょう。勝手な判断はやめましょう。

*「どこの国の人?日本語が上手ですね」のような発言も要りません。

【お互いの心身のパーソナルスペースを尊重しましょう】

*相手の身体・外観についてのコメントは要りません。

*人の身体を触らないようにしましょう。

*障がいや言語の違いの理由なども含めて、相手を子ども扱いしないようにしましょう。

*誰でも話したくないこともあります。相手に「話したくない」と言われたら、それを尊重しましょう。

*宗教やビジネスなどの勧誘活動の目的でkosatenに来ないでください。

kosatenは皆で一緒に作る場所です】

*kosatenはチャリティ・支援団体ではない、一方的にケア・支援する場所ではないです。お互いのケアについて考え合いましょう。

*私たちそれぞれが偏見、差別、抑圧に抵抗・反対する責任があります。みんなで協力しあって取り組みましょう。

*Gender
Our world is beyond the gender binary. We include people of non-binary, gender queer, gender fluid, inter-sex identity. We of course include people of trans-gender identity. And also stand by the statement transwomen are women, transmen are men, and other gender identities are valid as those identities.
Please do not judge someone’s gender on their appearance. Please ask people their pronouns (e.g. she/he/they/ze etc). If appropriate ask their gender identity – but also realize this can be a personal question so do not press for answers or ask detailed questions you yourself would be uncomfortable to answer.
ジェンダー
私たちの世界は女性・男性というようなジェンダーバイナリー(ジェンダーの二分論)を超えているものです。ジェンダー二元論によって自分のジェンダーアイデンティティを規定しない人、非典型的なジェンダーアイデンティティをもつ人と、私たちはともに生きています。ノンバイナリー、xジェンダー、ジェンダークィア、インターセックスのアイデンティティを持つ人もいます。もちろんトランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別とは異なるジェンダーアイデンティティをもつ)の人もいます。トランス女性は女性である、トランス男性は男性である、その他のジェンダーアイデンティティのある方もそのまま尊重されるべきだということを強く賛同します。見た目で誰かのジェンダーを判断することを遠慮してください。代名詞を使う前にその方が使ってほしい代名詞(she/he/ze/theyなど)を確認してください。適切な場面があればジェンダーアイデンティティを確認することもできますが、人によってこのことがとても個人的かつセンシティブな質問なので、あまり答えたくない場合もあります。その時は無理に答えを求めないようにお願いします。

*Nationality/Place of birth
We are all from somewhere else. We have all been somewhere else. You cannot judge someone’s nationality by their race or appearance. Don’t automatically assume someone is “not from here”. Asking someone you meet for the first time “Which country did you come from” is a questions loaded with assumptions you have made without knowing that person. Also let’s avoid making assumptions of someone’s politics, religion, cultural values depending on their nationality.
国籍/出身地
私たちはみんな他の場所からここにきました。他の場所に行ってきたことがあります。人種や外見で誰かの国籍、生まれ育ちの地域は判断できません。誰かが「ここの人ではない」と勝手に思い込まないように。はじめて会う人に「どこの国からきましたか」を聞くことは、その人のことを全然しらないのに何かを決め付けてしまうことになります。国籍によってその人の政治・宗教・文化的価値観を決めつけることはやめましょう。

*Sexuality
Sexuality is a spectrum and not necessarily fixed but in flux. Our world is much more beyond heteronormativity. We include people of lesbian, gay, bisexual, pansexual, asexual, polyamorous, queer identity. Please don’t assume someone has or wants a partner of the “opposite sex” (whatever that means). It is up to the individual as to whom and when they might wish to share about their sexuality or partnership. Also exposing someone’s sexuality without their permission (outing) is a serious form of violence.
セクシュアリティ
セクシュアリティはスペクトラムであり、必ず固定であるものではなく、よく流動するものでもあります。私たちの世界は異性愛主義よりよく超えている世界です。私たちの中ではレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、パンセクシュアル、アセクシャル、ポリアモリー、クィアのアイデンティティを持つ人もいます。誰でも異性(?)のパートナーがいる・がほしいということを思いこまないでください。また、自分の性的指向やパートナーシップに対する考えを伝えるタイミングや相手は、その本人が決めることです。本人の意思が及ばないところで、誰かのセクシュアリティについて暴露すること(アウティング)は重大な暴力です。

*Race/ethnicity
Racial stereotypes and racial discrimination still continue to be huge problems. We denounce all forms of white supremacy which prevail in the majority of societies around the world. We also take exception to referring to people as “half”. In Japan still the myth of a “homogeneous race” continues to prevail whilst the rights of those with diverse roots and backgrounds also continue to have their rights stamped upon.We must acknowledge the fact that inequality exists in society on the basis of race/ethnicity and we need to stand up for each other in tackling this inequality.
人種
人種差別と人種に対してのステレオタイプはまだまだ大きな問題です。私たちは世界中の社会で流行している、すべての形の白人至上を否定しています。自分以外の誰かに対して勝手に見た目や言動によって「〇〇人」「ハーフ」という言い方をすることも遠慮してもらいたいのです。日本には、まだ単一民族神話が根強く温存されていることで、多様なルーツや背景をもつ人の人権が侵害されている状況があります。私たちの社会の中で人種や民族によって不平等な状況があるのは事実で、その不平等に取り組むために一緒に立ち上がることが必要です。

*Family
Families come in all shapes and sizes – couples, triples etc.., singles and their pets, two mums, two dads, parents who are nonbinary – children who are non binary, single parents, adoptees, divorcees, co-parenting, co-habiting, upbringing by grandparents or other relatives, people who have lost dear ones early or late in life. Also just because someone has a partner does not lead to the automatic assumption that they have children or want children. “Family” is not just something defined by law or prevailing values. Even if you have your own personal sense of family please do not force that upon others. Asking lots of questions as to someone’s family structure or partner(s) and even talking of this to someone else without permission or necessitating circumstances is also a breach of privacy.
家族
家族は様々な形と大きさで存在しています。カップル、トリップル、シングルとペット、母二人、父二人、ノンバイナリーの親、ノンバイナリーの子ども、シングル親、離婚した人、共同療育している人、養子、祖父母や親戚に育てられた人、子どもの頃または大人になってから大切な人をなくした人もいます。またパートナーがいることだけで子どもがいるとか、子どもがほしいという決め付けはいりません。家族は法律や既存の支配的価値観のみによって定義されるものではないのです。自分の大切にしている家族観があっても、それを誰かに押し付けないでください。家族構成やパートナーの有無などを、相手の許可や特別の事情がない場合に、問い詰めたり、第三者に話されることはプライバシーの侵害になります。

*Disability
We all have different abilities. We believe in a world beyond ableism and capitalist defined “productivity”. Some of us have visible disabilities, some of us have “unseen” disabilities, some of us have multiple disabilities. We are neurodiverse, differently abled and we are all capable. We don’t want to be talked to like children. We don’t want to be told what to do or “given help” because you think you have better judgement. We might have different communication processes but involve us in the conversation and don’t make the conversation just about our disability! Our disability is not our definition but we might have an identity and culture related to our disability (e.g. deaf culture).
障碍
みんなはそれぞれ違うアビリティを持っています。私たちは能力主義と資本主義によって定義付けられた生産性を超える世界に信じています。私たちの中で目に見える障碍のある人がいれば、目に見えない障碍のある方もいて、重複の障碍のある方もいます。私たちには脳の多様性があり、さまざまな異なる能力もあり、才能のあるのです。子ども扱いは許しません。自分がより正しく判断できると思って、私たちを指導や支援することも許しません。私たちは様々なコミュニケーションの仕法があります。あなたが普段使っている仕法と違うかもしれませんが、工夫して会話にいれてください。またその会話を私たちの「障碍」を中心として進めないでほしいです。私たちは障碍によって定義されているものではありませんが、私たちのアイデンティティや文化はその「障碍」と関連する場合もあります(例:デフカルチャー)

*Embodiment
Namely age and appearance.
The rich diversity of our bodies wonderfully break the molds which are forced upon us by fantasized advertising. Our size, complexion, hair, wrinkles, stretchmarks, cellulite, are all beautiful and don’t need your comments. No matter what our age or shape, from children to seniors, we should be treated with equal respect. We also resist the objectification of our bodies, and being used as photo opportunities. We are not here for your consumption or to show how “diverse” your social circle is.
身体
年齢と見た目 ~ 私たちの多様で、豊かな身体は広告などに押し付けられた理想化された空想のような型を力強く破っていきます。私たちの大きさ、肌、髪の毛、しわ、ストレッチマーク、セリュライトなどはそのままで美しくて、コメントはいりません。どんな体型・年齢でも、子どもでもシニアでも、同じような尊敬が必要です。私たちの身体を対象化すること、またシャッターチャンスとして利用されることに対して抵抗しています。あなたの消費のためにここにいるわけではないのです。

*Legal status
Some of us have different legal status in Japan. Some of us are refugees, some of us are undocumented. But we don’t want to be known as “refugees”, “undocumented”, we want to be known as ourselves. We don’t necessarily want to tell you all about how we came to be in this situation either. Please give priority to people’s personal situations and privacy and don’t make their status the object of your one directional interest.
在留資格
私たちの中で異なる法的地位のある人もいます。難民である方がいれば在留資格のない人もいます。その事実があっても「難民」「非正規滞在者」というカテゴライズによって知られたくないのです。私たちは「自分個人として」接してもらいたいのです。どのようにこの事情になったかもあまり話したくない場合も多いです。相手の事情やプライバシーを最優先して、決して許可なく一方的に尋ねたり、自分の興味関心の対象にしないでください。

*Religion
Ours is a world in which many beliefs and layers of spirituality co-exist. We respect each other’s religious freedom and understand that certain customs and principles are connected to our beliefs. We don’t force our beliefs on others and don’t try to “convert” each other to our religion. We also recognize that even in the same religion there are many interpretations, religion is not dangerous – people’s bloody mindedness and disrespect for others is.
宗教
私たちの世界の中で様々な信仰やスピリチュアルな層が共存しています。それぞれの信仰の自由を尊重して、宗教によって習慣や原理 が違うということも理解しています。自分の信仰を他の人に申し付けることはしない、他人を改宗させようとすることもしません。同じ宗教の中でも様々な解釈があります。宗教は危険なものではありません。人の冷酷性と他人への尊重の欠如のほうが危険なものです。

*Employment
Not all of us have paid work. Not all of us are necessarily looking for work. Some of us can be troubled by the question “What is your job?” We want to live in a world where we are not defined by occupation.
仕事
私たちはみんな有償の仕事が必ずあるわけではないのです。みんなは必ず仕事を探しているわけでもないのです。「何の仕事をやっていますか?」のような質問をされて困る人もいます。私たちは自分の存在が仕事で定義されていない世界で暮らしたいのです。

*Education
Not all of us went to school. Some of us left school, some of us searched for a different kind of education in life, some of us are studying in later life. We don’t all have the same basic knowledge, but we have a lot we can learn from and teach to each other.
教育
私たちの中で学校に行かなかった人もいます。学校を中退した人もいるし、ホームスクールなど生活の中で他の形の「教育」を求めた人もいるし、大人になってから何かを勉強する人もいます。みんなは同じ基本知識があるわけではないのですが、お互いから学び合うことはたくさんあります。

*Economics
Unfortunately our world is one filled with economic inequality. Not everyone can afford to take the train and bus to get to here. Not everyone can afford to pay for their next meal. There is no shame in that. The only shame is on a society which creates such conditions. At kosaten we have a mutual aid box where anyone can give money or take money and we also have a food pantry.
経済
残念ながら私たちが暮らしている世界の中で不平等のことが溢れています。ここまでくるために電車やバス代を出すことに困る人がいます。次の食事はどうするか悩んでいる人もいます。それは決して恥のあることではありません。恥かしいのはこの状況を生み出す社会です。kosatenではお金を入れてもいい・お金をとってもいい箱、相互扶助の箱があり、またフードパントリーもやっています。

*Survivors
Many of us are survivors. Survivors of bullying, abuse, harassment, domestic/sexual violence, illness and injustice. We are all carrying our pain and trauma in some form. We may rarely make our presence known but please know we are always here and your words and actions touch us.
サバイバー
私たちの中でサバイバーもいます。いじめ、虐待、ハラスメント、DV,性暴力、病気と不正のサバイバー。みんなは痛みとトラウマを負担しています。自分の存在を他人へ認識させることが少ないかもしれませんが、私たちがいつもここにいること、またあなたの言動によって影響されていることを認識してほしいです。

*Privacy
Hey we just met! I don’t want to tell you my life story! If someone wants to tell you something they will when they are ready, you don’t need to go prying into their past. If they signal they are uncomfortable with your questions please don’t keep asking! Even if someone meets your questions with a smile there are often times they do not wish to answer personal questions. We all have a comfort zone and a preferred distance we would like to take from people so please do not step over that line without being invited. Also personal details which are shared with you are not for you to share with other people. Also ask before taking photos and get permission before putting on SNS. When someone expresses their wish not to have their photo taken there may be many reasons for this so please do not push them for an explanation.
プライバシー
初めて会ったばかりなのに自分のライフスト―リーを語りたくないの!何か話したいことがあれば自分の好きなタイミングで話しますので、細かく今までの人生についてあまりいろいろ聞かれたくないのです。相手が少し違和感を表明したら、質問し続けるのを遠慮しましょう。たとえ「笑顔」で接していても、プライバシーに関する質問に答えたくない時があるのです。それぞれの安全な地区・パーソナルスペースがあり、相手との距離の好みもありますのでその線を勝手に超えることをしないように。個別で共有された個人情報も許可なしで他の人と共有しないように。写真を撮る時も事前に許可をとって、どのように使うか(SNSで使うかどうか)をちゃんと説明してください。写真を撮りたくない、撮られたくないという人がいてもその理由をしつこく聞かないでください。

*Consideration
We hope for a world where we are not labelled or defined by others. We have the freedom to choose our own terms, our own vocabulary and our own labels if we think them useful. We reject the stereotypes which are projected to labels and the false assumptions which emerge from these labels. We don’t want to be made the representatives of those labels and put on a pedestal to answer all your questions with regard that label.
配慮
私たちは他人に定義されない世界を希望しています。私たちは自分自身の名前、言語、役に立てばラベルでも自分で自由に選べます。ラベルに貼り付けられたステレオタイプやラベルから発生する誤った前提を否定します。私たちはラベルの代表にされたくないし、そのラベルに関する質問に何でも答える立場にされたくないのです。

*Privilege
All of us have privilege too. Depending on our gender, race, sexuality, class, schooling, employment, embodiment, dis(ability), legal status we are able to move through this world at ease on some level.
特権
みんなが特権を持っています。ジェンダー、人種、性的指向、階級、教育、雇用、身体、アビリティ、法的地位によって、この世界の中で、ある程度自由に動くことができます。[:]