『すべてが虚しい、このまま散ってしまいたい。』


『すべてが虚しい、このまま散ってしまいたい。』

すべてが虚しい、
このまま散ってしまいたい。

僕が一番、愚かだった。
愚かなのに歌さえ歌わなかった。

叫んでいる人と、
黙っている人との違いは、
どこにあるのだろうか?

叫んでいるか、
黙っているか、
歴史に残るか、
ひっそりと生きるか。

この心がもう、
寿命が来ている、
退屈な葛藤の中に、
もう気づき始めた、
何の意味もないことに、
自分の信じる道を歩んで良いことに。

すべてが虚しい、
このまま新しい世界にいきたい。

僕はその新しい世界を知っている。
現実に、知っている。
いつでもそこに行けるのに、
僕は足を踏み入れない。

ただ、見送っている。
いつでもそこに行けるのに、
誰かに背中を押して欲しいと願っている。

そこは天国というよりは、
始まりの街。

まだ僕が歩んでいないフィールド、
冒険の世界。

青い海と空の向こう。
眩しく、暖かい光が当たるストリート、
ビーチ。

素朴で、懐かしい、
映画に出てくるような家が並び、
行き過ぎる。

僕はこれからその風景に鮮明さを与えていくのか、
それとも、振り返らず、駆け抜けて行くのか。
(2020.04.15)