[:ja]みんなのフェミニズム 第6回
「多様な身体・心・性と生を育む性教育を考えよう」
2月23日(日) 14:00~18:00 無料
要予約: https://bit.ly/38O0wJl
参加対象:フェミニズムに関心や興味をもっている人
手話通訳あり。こどもが遊べるスペース・おもちゃもあります。
車椅子を使っている方、クィアである方、障碍をもつ方、子連れの方、小中高大学生も大歓迎!
*We speak English too
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「あなたの公-差-転」は2019年9月末に、下記に移転しました。
〒167-0041 東京都杉並区善福寺3丁目2−14 善福寺ゴールデンハイツ1F (kumonの隣)
元の公差転から、歩いて数分の距離のところです(荻窪駅方面よりバス停「善福寺」目の前)。1階になり、車椅子の方でも入りやすくなりました。
お間違えのないよう、ご注意ください。
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感情、コンセント、セクシュアル・ヘルス、セックスワーク、エンパワーメント、快楽、表現、自分と他人を大事にすること
今回のみんなのフェミニズムは、「性教育」について話しあいます。
1994年にエジプト・カイロで行われた国際人口開発会議をきっかけとして、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)の概念が広がったと言われています。SRHRは、日本語では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されています。たとえばこどもをもつこと(妊娠や出産の自己決定権を含むがそれに限らない)、性的な同意や避妊の正しい知識を得ること、自分や他者の意思・心身を尊重しあうこと。多様なジェンダーアイデンティティやセクシュアリティがあり、障碍をもつ人、セックスワーカーである人、クィアである人、さまざまな人がそれぞれの関係性において、誰でも安心・安全に性と生について学ぶ権利があり、またそれらがアクセシブルであることを目指し、取り組んでいくことを表す言葉だと考えています。
さまざまな国や地域で、これまでの性教育に関する問題点の指摘や批判がなされ、改善の取り組みもすすめられているようです。例えば以下のようなものが挙げられます。異性愛主義の前提や性愛の絶対視、健常者主義への批判。それから、性的同意(コンセント)やデートDVについて。さまざまな避妊方法、PTSDの軽減方法など、安心安全で、正確な知識と情報を得るためのアクセシビリティを確立すること。セックスワークについての権利保証や差別をなくす取り組み。さまざまな身体があり、多様なセクシュアリティ、ジェンダーアイデンティティの違いを認め合いながら、それぞれの人にとって自他の心身を尊重できる関係性をもつこと。性と生について表現し、知的好奇心をもち学び合うこと。快楽を得ることを肯定し、またそれをだれかと共有するときに、お互いの尊厳が守られること。
こういったことを知ったのは、学校以外の場だったという方も多いと思います。
学校で教わりたかったこと。性と生について、今でも疑問に思っていること。例えば子供にどう伝えたら良いかなど。さまざまな教育の事例を参考にしながら、「多様な身体・心・性と生が育つ性教育」を考える時間を作ってみたいと思います。
性教育事情についての記事を読み、自分が受けた教育の経験などと照らし合わせながら、性と生に関する安心安全な情報アクセス、これからの性教育に必要なこと、人権としての性教育について一緒に考えてみます。またひとつの「答え」を出すのではなく、みんなが安全に話し合い、お互いをエンパワーする場を作りたいと思っています。
みんなのフェミニズムは、ジェンダーアイデンティティ、性的指向、年齢、障碍、国籍やルーツ、妊娠や出産の経験、家族に対する考え方、結婚やパートナーシップに対する考え方、親しい人とどのような関係性を築きたいか、などさまざまな違いをもっている人が集まります。こうしたことに関わる自身の考えや立場を明らかにしたい方もいれば、言いたくない方もいます。さまざまな経験や背景をそれぞれの参加者がもつことを念頭に、イベントの冒頭では参加者それぞれにとってより安心安全な場を確保するため、みんなで注意したい点を共有します。
「みんなで注意したい点」
・プライバシーを守りましょう。個人の発言内容を本人の許可なしにSNSなどにアップしないでください。(会場の写真撮影は映りたくない方もいらっしゃいますので、事前に確認をとるなど、ご配慮ください。)
・「性」に関わる個人の意見や経験を一方的に許可なく問うたり、個人の属性や背景(性自認、性的指向、年齢、障がい、セックスワークなど)について一般化しないように注意しましょう。また個人の体験をからかったり、否定するような反応はしないようにしましょう。
・「男女二元論」・「異性愛主義」・「健常者主義」の前提に注意しましょう。また「誰でも性的欲求をもつ」、「男性は性欲を抑えられない」などは偏見です。
・このことについて発言したくない、あまり深く話したくない、気分が悪い、気分転換をしたい場合、その場を離れても大丈夫です。他の参加者は、その理由を本人の許可を得ずに問い詰めたり、希望しない場所やタイミングで追求しないようにしましょう。
イベントの流れ
①みんなのフェミニズムについて
②参加者それぞれ「呼ばれたい名前」と「安心安全のために大事にしたいこと」を共有する
③言葉の定義 セクシュアルリプロダクティブ・ヘルス/ライツについて確認
④性教育について紹介された記事をグループに分かれて読む
⑤記事を読んで気になったキーワード、疑問点を挙げ、ディスカッション
⑥最後に「未来の性教育に必要なこと」を明文化(箇条書きリストを作る)
みんなのフェミニズムについて
「みんなのフェミニズム」では、フェミニズムはたったひとつの「正解」をもつのではなく、さまざまな立場から話し合われ、複合的なバックグラウンドを念頭に思考されるものであると捉えています。ですから、フェミニズムは「みんなのもの」という時、様々なジェンダーアイデンティをもつ人にとっても重要なもの、という意味を含んでいます。「みんなのフェミニズム」のイベントでは、例えばトランス女性やトランス男性への性暴力を矮小化したり、トランス女性を「男性であるのに」と揶揄するような差別を許しません。同時に、自分の中にある偏見や差別に気がついたり、そのことについて丁寧に話し合うことを大事にする場所にしたいと思っています。[:]