[:ja]「みんなのフェミニズム」第3回:「ケア・再生産労働をめぐる問い」
日程:2019年2月23日(土) 14:00~17:00
参加費:無料
会場:あなたの公-差-転 www.kosaten.org 東京都杉並区善福寺4-1-1和田ビル4F
定員:10名程度(単発での参加も可能ですが、参加者間で連帯し、アクションを起こしていけるようになることを目指しているので、今後も連続での参加をおすすめします)
要予約:Googleフォーム
主催:みんなのフェミニズム
ジェンダーロールにおいてケアは圧倒的に女性の役割とされています。ケアや再生産的な労働は無償で、評価されない、見えない状況ということが多いです。でもこのケアがないと人間としては生きていけないし、再生産的な労働がないと生産的な労働が不可能になるでしょう。また日本社会では、再生産労働の維持を、外国からの移住労働者によって依存している状況があります。性別役割分業、ケアをビジネス化するネオリべラリズム、ケアされる・ケアするという二重性について、一緒に考えてみませんか?
第4回目以降のテーマは参加者同士で話し合いながら決めます。
The Politics of Care and Reproductive Labour
Reproductive labour is the activity needed to sustain life and society, ranging from cooking yourself a meal and washing your clothes and dishes to caring for family members/friends/clients. This is also connected to affective labour, emotive work which intends to sustain the positive feeling of the other/client. Care work, domestic work, reproductive labour have been traditionally labelled as “women’s work” and as such has been designated with little value in patriarchal society. Even as care work is subsumed by neo-liberal business interest it remains at minimum wage pay due to this gendered under value and has also become racialized in many societies as migrant workers also take on the bulk of this work. So how can we approach care from an intersectional feminist perspective? How can we tackle the gendered and racialized devaluation of care? Are pay and higher wages, giving recognition to care and reproductive labour upon the terms of capitalism, really the solution? What are the possibilities of care ethics and do such ethics in feminism merely strengthen gender stereotypes? How can we face the care crisis and the withdrawal of the welfare state in a solidarity between women, migrants/ethnic minorities and those who receive care?
ケアと再生産労働のポリティックス
再生産労働は生命・社会を維持するための活動として定義され、自分のために料理を作ったり、お皿を洗ったり、洗濯したりすることから家族や周りの人の生活のためのケアまで捉えられます。感情労働、相手/お客さんの肯定的な気持ちを支えるための労働もケア・再生産労働と深く関わっています。ケアワーク、家事労働、再生産労働は伝統的に「女性の仕事」とされ、家父長制の社会の中で評価されていない仕事になっています。ネオリベラリズムによってケアを商業化する方向が進んでもケアワークはジェンダー化されている仕事のせいでまだ低賃金の仕事になり、多くの社会で移住労働者の職種とされていることがあり、レイシャル化されてきた仕事にもなっています。インターセクショナル・フェミニズムからどのようにケアにアプローチができるでしょうか?ジェンダー化、レイシャル化された仕事の切り下げをどのように取り組むことができるのでしょうか?資本主義の基準に沿って有償化・昇給のことが適切な解決になるのでしょうか?「ケア倫理」はどのような可能性をもつか、フェミニズムにおいてケア倫理はただジェンダー・ステレオタイプを強化するのでしょうか?女性、移住労働者、ケアワーカー、ケアを受けている方との連帯としてどのようにケアの危機と福祉制度の制限に向き合うことができるでしょうか?
-「みんなのフェミニズム」について-
日常生活においてフェミニズムというツールを活かしてみたい方、一緒にその可能性を探ってみませんか?本イベントシリーズ「みんなのフェミニズム」は、参加者がお互いサポートしながら、日常生活における性差別に対する意識と視野を広げて、気づきを得て、差別に取り組むスキルを考え、そしてそこに変化をもたらすようなアクションを起こすことを目的とするフェミニズムの実践的な学びの場です。私たちの日常生活の中には、構造化された差別が根強く存在しています。私たちは、「当たり前」とされた社会の差別・暴力的な価値観を引き受けるのではなく、その差別的な社会のあり方を問い直したい。そんな想いで企画しました。フェミニズムを実践的に用いたいと考える人とつながり、その関係性の中にできた「セーフ・スペース」で「負担」を下ろし、代わりに得た気づきや想いを、自身が生きる現実に持ち帰り、明日へのモチベーションやアクションにしていきたいと思っています。
本イベントシリーズは、参加型となっています。参加者は積極的に「みんなのフェミニズム」の構成員となり、定期的に開催される集まりで、可能な範囲で各自が経験や知識を共有し、イベントの成立に貢献すると同時に、お互いを励まし合う場にできればと思います。
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