みんなのフェミニズム 2016.11.6 15:00-18:00

みんなのフェミニズム 2016.11.6 15:00-18:00

みんなのフェミニズム

今を生きるための有効なツール、フェミニズム
日程:11月6日 15:00-18:00
参加費: 500円

予約:[btnsx id=”838″] / contact@kosaten.org

「保育園落ちた。日本死ね。」

これは、女性が働くとき子育てを支える社会的サポートがないことへの嘆きです。そして、日本の制度が家事や育児を女性が担うことを前提としていることを示すものです。けれどここに利益が生まれそうと見えるや、新自由主義の触手が伸び、お安い仕事として、場合によっては外国人労働者の導入を促す力を生み出します。

次にこんなデータを紹介します。
・共働き夫婦の一日の家事・育児分担時間
女性87%:男性15%
・ダブルケア 女性68%(17万人):男性32%(8万人)
・民間給与
女性は男性の53%(女性276万円:男性521万円)
・非正規雇用 女性70%:男性30%
・DV相談件数 女性98.2%:男性1.8%
・セクハラ被害体験 女性70.6% :男性8.6%
・ レイプ被害体験 女性6.5%:男性 公的調査がないので不明、恐らく数%
・国会議員 女性12.3%:男性87.3%
・裁判官 女性21%:男性79%
・弁護士 女性18.2%:男性71.8%
・上場企業役員 女性2.8%:男性97.2%

ケアワークはほとんどを女性が担い、女性の給料は男性の半分ほど、男性からの暴力に遭い、社会の指導的立場はほとんどが男性が占めている。

こういう状況をどう考えたらよいでしょう。

フェミニズムはこうした問題に鋭く切り込む力を持っています。

今回のワークショップは、「もともと」のフェミニズムを学び、日常のなかのジェンダー意識、性別役割、性差別に気づき、ジェンダー支配から自由に生きてゆくビジョンを発見しようとするものです。

フェミニズムは、それまで、自然なこと、当たり前のこととして、日常に埋め込まれた男女の区別や性別役割、異性愛主義などが、構築された性差別であることを明らかにして、この数十年で、世界を大きく変えきました。そしてその影響は社会のあらゆる分野におよび、今なおとどまるところをしりません。

しかし、「フェミニズムってなんなの?」とたずねられたら、答えるのは意外とむずかしいのでは?また、特に日本では、「フェミって自分に都合悪いことをなんでも「女性差別だ」といって騒ぎたてるコワイ人たち」とか「男女平等はとりあえず実現したし、女性のほうが元気なのだから、フェミは、今はもう必要ないでしょ」といったイメージで見られます。

このイメージは誤りです。

フェミニズムの核心にある展望は、強い者が弱い者を攻撃し、支配し、暴力、差別、搾取などで苦しめることが社会を、それとは違う、人々が自由で平等に安全につながり支え合える社会に変えてゆくこと。
今日、めざましい女性やLGBTsの社会進出を見てもわかるとおり、フェミニズムやLGBTsの草の根運動、さらには社会構造の変化などが、長く続いてきたジェンダー支配にひびを入れ、崩壊を導きつつあります。それに代わる社会のビジョンを提示するフェミニズムは、この時代を生きてゆくもっとも有効で確実なツール。

女性同士が自分たちの「生きづらさ」語り合うことから始まったフェミニズムは、今やLGBTsや特権やマッチョな戦いから離れる男性など迎え入れ、あらゆる多様な性の生きやすい公正な社会をめざす豊かな運動になっています。

このワークショップでは、フェミニズムの基本的な思想、歴史を学びつつ、ロールプレイなどを通してフェミの視点で、ごく日常的なできごとをバーチャル体験してゆきます。

フェミニズムの魅力をいっしょに味わいましょう。

ワークショップファシリテーター:
辻 雄作 LGBTs&ジェンダー平等のためのコンサル&プランナー/サバイバーズ・ジャスティス主宰